サーフィン 生き方

サーファーとして生きる。サーフィンが教えてくれた人生の楽しみ方

皆さん、サーフィンはした事はありますか?サーファーにどんなイメージをお持ちですか?

良くも悪くも、サーフィンにハマってしまうと、それがスポーツや趣味の領域を超え、人生そのものとなってしまいます。

生活がサーフィンを中心に回りだし、「とりあえず良い波乗れたらそれだけ満足」となります。

この記事では、サーフ歴18年の完全なるサーフジャンキーの私が、「サーファーという生き方」について語ってみようかと思います。

私はどこぞのローカルサーファーではありませんし、あくまで関西在住の通いビジターサーファーです。

これからサーフィンを始めてみたい方も、すでにサーフィン中毒の方も、ゆる~い感じで見てもらえたら幸いです。

サーフィンという趣味

サーフィンはやったことはあっても、趣味として継続している人はかなり少数派だと思います。

その中でも1年中波を追いかけ回っているサーフジャンキーなんて、皆さんの周りにはほとんどいないでしょう。

ゴルフや釣り、スノボを趣味としている人は周りにたくさんいるのに、なぜサーファーはあまりいないのか?

それは、初心者にとっては、こんなに過酷で楽しくないスポーツは他にないから。

これに尽きます。

例えばスノボであればリフトでコースの上まで上がり、いきなり滑るという行為から練習できます。

しかしサーフィンは波に乗ることから始めさせてもらえません。

波に乗るためには、押し寄せてくる無数の波を乗り越える必要があり、多くの初心者がまずここでつまづきます。

運よく沖に出れたとしましょう。しかし、ここでも一つの波を取り合う熾烈な戦いが待っています。

沖には上手いサーファーが陣取っており、まず波に乗らせてもらえないのです。

さらにやっとの思いで突っ込んだ波で前乗りでもしようものなら、ヤ〇ザみたいなおっさんから怒号が飛んでくる…。

こんなスポーツ、趣味としてやるには過酷すぎます。そしてほとんどの初心者は海から去っていくのです。

こんな感じで、サーフィンというスポーツはかなり特殊なことがわかると思います。

サーフィンにハマるとは?

そんなサーフィンにハマる人も、もちろん一定数います。

海の近くに住んでいて毎朝サーフィンする人、夏だけレジャーで楽しむ人、休みの度に長距離を運転し、年中波のある場所を転々とする人。

楽しみ方は人それぞれですが、サーフィンにハマる人には共通していることが一つあります。

それは、

波の上を滑走する爽快感に取りつかれてしまっていること

まさにこれに尽きます。あの波の上を走る感覚を一度味わってしまうと、もう後戻りできなくなってしまいます。

さらに、

波と一体になる感覚

晴れた日の海の透明度

朝イチの無風で面ツルの波

ドルフィンのあと一瞬だけ見える虹。

こんな素敵な瞬間を経験してしまうと、もうサーフィンはやめられなくなります。

サーフィンは波に乗れるようになるまでのハードルが高いですが、そこを乗り越えてしまうと、これまで経験したことのない世界が待っています。

波に乗ってる時間はせいぜい数秒~十数秒程度ですが、皆その瞬間を求めて、また沖にパドルアウトしていくのです。

サーフィンが生活の中心となる

こうしてサーフィンにハマってしまうと、サーフィンが生活の中心と化してきます。

朝起きたらまずは波チェック。仕事で海に行く予定もないのに、気づけばスマホでお気に入りのポイントの波情報をチェックします。

「波高が1.5mの周期が7秒で、風が北西2mやから、コシハラの▽30点やな~」

とか予測をたてながら情報を見て、予想通りだとちょっとうれしくなります。で、だいたいこの予想が当たるようになってきます。

そして次の休みの波情報を1週間前くらいからチェックし始め、どこに向かうかを計画します。

休みは基本的に海にいきたいので、他の予定は可能な限り入れません。1か月前くらいからどうしようもない予定が入ると、

「この日波あがったらどないするねん~」という気持ちになります。

そして、そんな日に限って波があります。笑

あくまで波が生活の中心。

家族の旅行先も、しれっとサーフィンできそうなところを選んで、家族が起きる前、朝イチだけ1ラウンド入るのが基本です。

そして一番の関西サーファーあるある。

車の距離感がバグります!!笑

海まで片道200キロ前後は当たり前なので、伊勢(三重)や生見(高知)は日帰りが基本!!

近所のコンビニに行く感覚です。笑

なので友達が伊勢に泊りで旅行に行くのを聞いて、逆に不思議に思ったりしてます。

車の年間走行距離は2万キロオーバーが当たり前。そのためオイル交換などで車屋に頻繁に通うので、整備士の兄ちゃんと顔なじみになります。

サーフィンで繋がる人たち

こんなサーフィン中心の生活を続けていると、繋がる人たちもサーフィンを軸に人生を生きている人が多くなってきます。

まさに「類は友を呼ぶ」です。

平日の休みに一人でサーフィンに出かけると、駐車場には同じように一人で来ているサーファーが多いことに気づきます。

軽くあいさつを交わし、波の話から始まり、お互いの生活や家族の話になることもよくあります。

初対面で年齢や職業も様々なのに、サーファー同士ってなぜか昔からの知り合いのように話が盛り上がったりするんですよね。

海で出会った人がたまたま同じ宿で、そのまま近くの居酒屋に一緒に飲みに行ったこともあります。

サーフィンが繋げてくれた出会いは数知れず、職場では絶対に出会わないような生き方をしている人と出会うことがあります。

・毎日サーフィンがしたくて地方移住した人

・会社員をしながらも毎月サーフトリップで各地を転々とする人

・波が良い日も悪い日も海に入り続け、年間300日以上を海で過ごすローカル。

これまで出会ってきたサーファーのライフスタイルや価値観は、自身の生き方にも多大な影響を受けました。

サーフィンと仕事

皆さんにとって、「仕事」ってどういう位置づけですか?

生活の中心?生きがい?それとも家族を養うため仕方なく働いてますか?

かつての私は仕事中心の生活を送っていました。

仕事で成果を上げ、出世することが当たり前だと思っていました。仕事が終われば先輩との飲み会に積極的に参加し、どうにか気に入られようと必死にアピール。

そして休みの日はそんな日々の疲れから、昼まで寝て特になにをするでもなく一日が過ぎていく…。

時には休みの日も職場に行き、成果をあげようと必死でした。

そんな生き方に、何の疑いもなく過ごしていました。なぜなら周りの同期や先輩も皆同じような生き方をしており、社会人というのはこういう生活が当たり前だと思い込まされていたから。

そこに違和感を感じることなどありませんでした。

今思うと、完全に凝り固まった価値観に縛られていたと感じます。

しかしサーフィンと出会い、サーフィンが繋げてくれた人々との出会いで、次第に私の価値観がぶっ壊れていきます。

サーフジャンキー達の多くは、自分の好きなことに全振りした人生を送っています。

完全に趣味>仕事のマインドになっており、

仕事はあくまで生活費を稼ぐためのもの。いい波に乗れればそれで満足なので、お金は生活に必要な額を稼げればそれで十分。

本当にそんな人ばかりです。

そんな生き方を目の当たりにして、ある時ふと考えました。

「自分は今の仕事が好きやけど、このまま順調に出世して、それなりの給料をもらい、そこそこの役職を経て定年を迎える。…で、その後に何が残るのか?」と…。

冷静にこれまでの生き方を振り返ってみて感じました。

「もっとわがままに、自分の人生を楽しむために今を生きてもいいんじゃね?」

と。

文字にすると、本来そうあるべきだと思う人もたくさんいるでしょう。

でも、本当にあなたはそういう人生を生きれてますか?

周りの同調圧力に負けて、周りの人間と同じような生き方をしていませんか?

私は他人の生き方を否定したいとか、自分の生き方が正しいとか言う気はありません。

しかし、本当にやりたいことを我慢して、世間で理想とされる社会人を演じているのなら、一歩踏み出して欲しいのです。

自分の人生は自分だけのもの。自身の向かうべきベクトルは自分で決める。

何歳からでも、自分が一歩踏み出せば新たな世界が広がってます。

明日生きてる保証はどこにもありません。今この瞬間を生きていることが奇跡そのものなのです。

生きてることに感謝して、「今」を全力で行きましょう。

自分のために

そんなマインドを、私はサーフィンから学びました。

皆違っていい、好きに生きればいい、人生の正解なんてないのだから。

まとめ

長々語ってきましたが、私が伝えたかったことは、

サーフィンは人生を変える力を持っている

ということです。

ただ波に乗るという行為が、私の人生や価値観をここまで変えてしまうなんて思ってもいませんでした。

しかし確実に今、最高に充実した人生を送れていると自信を持って言えます。

だからサーフィンは、スポーツや趣味の領域を超え、

私の人生そのものなのです。

サーフィンをこれから始めてみたい方、まず海に行って、波に押されてみてください。海を感じてください。

最高に気持ちいいですよ。それが、あなたの人生を変える第一歩になるかもしれません。

すでにサーフィンに沼ってしまっているジャンキーの方、いつか海で会えることを楽しみにしています。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

今、この瞬間を全力で生きましょう

自分の価値観で!!

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